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災害医療研修にて
先日、災害医療の研修に行って来ました。
DMATの方と交流する機会もあり、被災地に真っ先に入り、限られた条件下での活動。医療職の中でも、選ばれし身体も心もタフな方々。おお、かっこいい。
「私もなりたい。DMAT」憧れのまなざしでうっとり眺めてしまいました。

災害医療やBCPについて問われる
そんな憧れの気持ちを持つ一方、研修でこう問われました——「震度6強が勤務中に来たら、あなたの対策は?」「病院のBCP(災害時等での事業継続計画)はどうなっている?」
講師からの問いかけに、「……うちの病院…、災害対策はどこまで出来てる?」
どんどん膨らむ危機感。すっかり現実に引き戻されました。
中間管理職とは言え、管理職の私ですら把握できていないのなら、現場のスタッフが分かっているはずもない、そんな現実を考えた瞬間、
「これはやばい。やばいぞ!」
危機感がマックスとなりました。
数年前に作ったマニュアル、どうなっているだろう
実は私、数年前にも同様の危機感を覚え、部署用ですが災害対策マニュアルを作りました。
当時も、かなり熱い思いで頑張って仕上げ、師長に提示。うちの部署に「災害マニュアル」としてファイルに入れて保管しました。そう、保管して、ただ、しまったままになっているのです。

正直に言います。残念ながら、私自身もそのマニュアル内容をしっかり把握できていません。
作成後、病院のものとして、有事に備えるために周知されたという実感もありません。
作って安心して終わってしまったところがありました。
その後数年間、大きな災害が直撃すること無く過ごせた事は、とても幸運でした。
でも「これからも災害がない」とは違う。
災害がいつ来るかなんて、誰にもわからない。
地震大国日本に住む私たちは、災害に対する怖さも危機感も、みんな必ず持っていると思います。
日々、日本のどこかで地震が発生したニュースも飛び込んできますし。
でも、つい日常業務が優先になる。目の前の患者さん、今日の業務、それを回すだけで精一杯で。
「いつか整えなきゃ」が、ずっと「いつか」のままになってしまう。いつ起こるかわからない災害対策が後回し、私自身も結局その状況になってしまっていました。
私にできる災害対策は
被災地から要請があれば、DMATとして飛んでいく。とても憧れます。でも、今の私の目指すところはそれではないなと、研修を受けながら思いました。
まずは、今いる場所の備えを、地味でも一つずつ立て直していくこと。
保管されたままのマニュアルを引っぱり出し、いざというときに現場が本当に動けるものにする、文字がたくさん並んだ資料を「読む」んじゃなく、誰が・何を・どう動くかがパッと分かる形に変えていくこと。
——それが、私の立場で今できる災害医療、私が今すぐに取り掛かるべき事、私が今やらなかったら、たぶんこのまま何も変わらず、災害に遭遇してしまうかもしれません。
災害医療は、病院全体として必要な対策です。
数年前に作ったマニュアルは部署のもの。
今回は病院全体の動けるマニュアルがどうなっているのか、動けるものとして周知していけるようにする、大変な作業になる事は明らかです。しかし、この状況はすぐに取り組まないといけない事だと強く思いました。

完璧な備えじゃなくていい
最後に、私たちと同じように「わかってるけど後回し」になっている方がおられたら。
完璧な防災計画なんて、いきなりは作れません。でも、ほんの少し考えておくだけで、意識も変わるし、いざというときの動きも変わります。
「あのとき何も決めてなかった」と「一応こう決めてた」の差は、想像以上に大きいと思います。
憧れた最前線の人たちには、私は私の場所で応えたい。焦らず、でも止まらずに、足元の備えを整えていこうと思います。頑張ります!
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