新しいことに挑戦中
先日から、所属している音楽団体で、メンバーを指導する役割を任されることになりました。
その仕事のひとつが、合奏前に行う基礎合わせの指導。メンバーの技術向上のために、短い時間を使ってみんなで音を合わせる練習です。

実は私には、出来ないことが
でも、ここで正直に告白しなければなりません。
私は、楽団を指導する立場になったにも関わらず、指揮が振れないのです。
なんとなくな指揮であれば、振ろうと思えば振れます。
でも、正式に習ったことはありません。なので、大勢の人を率いられるような指揮はできないのです。
では指揮なしで、どうやってみんなに演奏してもらい、指導していくのか。
苦肉の策で、メンバーの一人にリズムを刻んでもらう役をしてもらい、指導することにしました。
けれどなかなか、うまくいきません。指揮がないことで、メンバーはやはり演奏しづらそう。
息を吸うタイミングも、音を切るタイミングも、なかなか揃わないのです。
新たな挑戦に、悩む日々
もちろん、演奏がうまくいかないのは、指揮だけの問題ではないと思っています。
私自身の指導力、みんなが演奏しやすいように導く力が、まだまだ足らないからです。
そのことも、痛いほど自分に突き付けられています。
一プレイヤーとして演奏していた頃は、前で指導してくれている人がこんな気持ちだったなんて気づきませんでしたし、自分がこんなことで悩むことになるとは思ってもみませんでした。
始めてこの立場となり、指導するには指導される以上の力がいるのだと知り、広い知識、それを言葉にして伝える力、そして自分自身も学び続ける姿勢――色々なことが不足していることがわかりました。
まだ指導者になりたてで、しどろもどろな私を、団のメンバーは何も言わず、温かく見守ってくれています。
それがありがたくもあり、申し訳なくもあり…。

ふと、職場のことを考えた
そんな中でふと、職場のことを思い出しました。
私は普段、看護管理職として新人スタッフを指導する立場にいます。
指導する中で新人スタッフに対して、「どうしてもっと積極的に挑戦していかないんだろう」と、疑問に思うことは何度もあります。
色々不安だからかなと、その都度気持ちに寄り添うようにしてきたつもりでしたが、今、自分が「初めての挑戦」をする側になってみて、その気持ちが不安だけではないという事がわかった気がしました。
日々新しいことに挑戦する、新人スタッフの気持ちは
新しいことに挑戦するということは、周りの目が気になったり、評価を過剰に気にしてしまったり、自分で自分を委縮させてしまうものなんですね。引き受けなければ良かった、この場から逃げ出してしまいたい、そんな自分に負けそうにもなります。
でも、逃げずに、前向きに取り組むことを決めたわけですが、もし今、自分が楽団の指導のことで団員から声をかけられるとしたら、どんな言葉がうれしいだろうと考えてみました。
…足りないところを指摘されたら、やっぱり落ち込むと思います。かといって、自分が成長するために、不足しているところは指摘してほしい。そして、頑張るので、未熟な自分でも認めてほしい。
「あなたが必要だ」と思ってもらいたい。
そんな気持ちが、自分の中にあることに気づきました。
それぞれの性格や考え方があるので、新人スタッフがみんな同じような思考をするとは思っていません。が、緊張や委縮する気持ちを味わいながら仕事に向き合う状況は、大なり小なりそれぞれあると思います。
それら心の状況の彼らに対し、期待をもって指摘・指導をしていること、そして存在を必要としていることを、これからはもっと言葉にして伝えていきたいと思います。

この気持ちを忘れずに、活かしていく
というわけで私は今、指揮を振れるようになることと、もっと楽団の指導者としての力をつけることを目標に、自分を奮い立たせ頑張っていこうと思っています。
今回気づけた、この「できない側」「新しいことへ挑戦する側」の気持ちを忘れずに、仕事でも、楽団での指導でも活かしていきたいと思います。
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