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実習指導
介護職員等による医療的ケアの実施

先日、ヘルパーの資格をお持ちの方を対象にした実習指導を、担当しました。
内容としては、痰の吸引や経管栄養の実技についてです。
痰の吸引や経管栄養は、もともとは看護師や医師が行う医療行為です。
しかし、決められた研修を修了した介護職の方ならば、一定の条件下で、それら医療行為を実施できることになっています。
今回はその「実地研修」、つまり実際の患者さんを相手にした練習の、指導役を私が務めたわけです。
こういう研修が広がってきている背景には、「医療的なケアが必要な方を、地域で支えよう」という国の施策があります。
介護職の方が担える役割が少しずつ拡大することで、病院だけでなく、施設や在宅でも、その人らしい暮らしを続けていける人を増やしていくことが目的です。
そんな地域での活躍を目標にされた実習生さんたち。
頑張る一歩を支える一端を担うことができたことは、とても光栄なことでした。
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実技の様子
数日かけて吸引と注入の実習を行い、技術をしっかり身につけてもらいます。
どの方も、事前に人形を相手に手順をしっかり学んでこられています。しかし、いざ患者さんを目の前にして、指導役が近くで見ているという環境は、非常に緊張するようです。
開始後暫くは、個人差はありますが、手や声が震え、動きもぎこちなくなる。次の動作が思い出せず暫くフリーズするなど、ゆっくりスタートとなります。
それが、繰り返し繰り返し練習を積んでいくことで、いままで練習してきた流れが取り戻され、スムーズになっていかれます。
ただ、そんな反復練習のなかでも、作業を一度でも雑にされることはありません。
丁寧すぎるくらい丁寧に、毎回実施されます。
新鮮でまぶしく見えた
「次はどうするのだったかな…」と、一つ一つの動作をするごとに考え。そしてて思い出す。
「これで合ってるかな」と動きを確認しながら、ていねいに進めていく。それら姿は、私には、とても新鮮に、そして眩しく見えました。

普段の自分たちは、このスピードでやっていられないのが、正直なところではあります。
勿論清潔操作の保持や安全を確保した手技、これらは絶対に省けません。
しかし、日々の業務は時間との闘いです。時間を制してこその部分は大いにあり、「いかに効率よく動くか」を頭で考えています。
また、普段よく行う作業は、経験の積み重ねにより、慣れて速く、なめらかに動けるようになっています。体が半ば勝手に動いてくれるところもあるため、習慣に感謝する部分です。
勉強機会をもらえた
今回、実習生さんの丁寧な動作・手つきを見守ることで、考えさせられ、納得したことがあります。
それは、患者さんへの声かけ一つにも、それぞれの手技にも、ちゃんと「なぜそうするのか」という理由と目的があるということです。
私はその「なぜ」を知ってはいても、慣れていくうちに深く考えず、すっ飛ばしているところがあるかもしれない、と気づきました。
また、実習生さんの手順に誤りがあれば、その理由とともに指摘し、お伝えします。
そこで指摘理由を、わかるように言語化する。
この言葉にして伝えることで、自分が慣れでやってしまっていることを、頭の中で再確認する作業にもなります。
教える立場ではありながらも、本当に自分が勉強になると思いました。
初心忘るべからず
ベテランになっても、初心にかえる時間はいる。そんな当たり前のことを、新鮮な気持ちで受け取れた実習者を指導する期間でした。
明日から、この一つひとつの気づきを忘れずに。
「なぜ」や「これをする」を、大事にしながら、働いていけたらいいなと思います。



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