こんにちは、さちです。
今日は、少し落ち込んだ出来事について書こうと思います。
看護師として長く働いてきても、管理職になっても、「あのとき、ああしていれば」と思う夜はやってきます。

入院対応をした一人の患者さん
先日、発熱のある患者さんの入院対応をしました。
高齢で耳が遠い方だったので、耳元でゆっくり、お声をかけながら対応しました。
ところが、病棟へ移動する直前になって、「ある感染症が疑われる」という話が医師より出てきました。検査の結果から、疑いはあるものの、可能性は高くないとのことでした。
私はその情報を得た時点で、感染対策の方法を医師に確認し、了承を得ました。患者さんは、そのまま大部屋へと移動していきました。
頭をよぎったのに、口に出なかったこと
実はそのとき、「個室にしなくていいのかな」という考えが、ちらっと頭をよぎったのです。
でも、結局そこまでは主治医に声をかけることはしませんでした。
あとになって、その確認をしなかったことがずっと引っかかっています。
疑わしいなら、個室対応をしなくて良いのか確認すべきだったのでは、と。
患者さんは今、確定のための検査結果を待っているところです。結果によっては、個室での対応が必要になります。
確認しなかった自分が不甲斐なく、落ち込んでいます。
話してみて、見えてきたこと

この出来事を再び思い返し、言葉にすることで、少しずつ気持ちが整理されてきました。
まず、私は何もしなかったわけではありませんでした。
感染疑いの情報をキャッチした時点で、患者さんへの対応方法について医師と確認しています。
それから、個室にするかどうかは、本来は医師や感染対策の担当者と一緒に判断することです。だからこそ、チームの一員として、気になったことは声に出す必要がありました。
とは言うものの、やはり反省は大きく残ります。
私が引っかかっているのは「判断が不足していた」ことよりも、「よぎった違和感を言葉にしなかった」ことです。師長として、もう一歩踏み込んだ確認が必要でした。
「よぎったら、口に出す」
医療安全の研修では、よく「おかしいと思ったら声に出そう」と教わります。私もスタッフに、日頃からそのように伝えてきました。
でも実際の現場では、「たぶん大丈夫だろう」「先生がいいと言ったし」という気持ちが、口に出すことを迷わせてしまいます。管理職の私ですら、今回そうなってしまいました。
だから今回の学びは、とてもシンプルです。
頭をよぎったら、一言でいいから口に出す。
「個室は検討しなくて大丈夫ですか」。たったこれだけです。結果的に必要なかったとしても、聞いたことは決して無駄になりません。
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落ち込んでもいい、でも次につなげる
正直に言うと、まだ落ち込んでいます。でも、こうして振り返って書けるくらいには、前を向けてきました。
師長だって判断に迷うし、聞きそびれるし、結果に落ち込んでしまう夜があるのです。
でも今は、これらの気持ちを隠さず、次の行動につなげていこうと考えています。
医師にも一歩踏み込んだ進言ができる師長としての役割を、務められるようにならなければと思いました。
今回の経験を、今後のスタッフ対応にも役立てたい。同じようなことでスタッフが迷わず判断しやすいように、感染対策を整えたい。そして、「判断は間違っていなかったよ」と、知識と根拠に裏付けされた言葉をかけられる師長でありたいです。
日々落ち込んだり、悔やんだり、自分の力不足を痛感したり。色々なことがあります。
でも、それらを大事にして、次の糧にしていきましょう。

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