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「大丈夫」と言う高齢者ほど危ない。看護師が見た夏の救急現場

「大丈夫」と言う高齢者ほど危ない。看護師が見た夏の救急現場 仕事

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私が働く病院では、この数週間で救急搬送の件数が増えています。救急搬送を増やしている一因は、高齢者の熱中症です。
比較的涼しく経過した今年の梅雨。その梅雨が明けてから、連日猛烈な暑さが続いています。そんな中、外出先や自宅で動けなくなり、運ばれてこられるのです。
幸い、当院に搬送される方の多くは意識もはっきりしている軽症レベルの方。点滴をして帰宅出来る状態なのは一安心なのですが、これから夏が終わるまでの数か月間、気を抜けない状況が始まったと実感しています。

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厳しい暑さと共に急増する熱中症

照りつける太陽により、今年も厳しい暑さがもたらされている写真

熱中症で搬送されてくる方は、真っ赤な顔で、汗だくです。高齢者の方も同様で、身体も熱いのに、ご本人は「大丈夫」と、あまり深刻に捉えていないケースも少なくないのです。
そんな自覚の無い方は、モコモコの分厚い靴下を履いていたり、フリースのジャケットを着ていたり。
「なぜ、この時期にその服装なのっ💦」思わず心の中でツッコむほどの、季節にそぐわない恰好をされていることもあります。

高齢者は熱中症を発症しやすい

高齢者は、暑さを感じにくいということはよく言われます。それは、加齢による感覚の鈍化で、暑さそのものへの感覚が遅れがちになります。
また、加齢により体の熱を放熱する機能が働きだすタイミングが、若い人より遅く、熱中症も進行しやすいのです。年齢を重ねるごとに、体内に保持している水分量も少ないなどの要因で、高齢者は熱中症を発症しやすいのです。

真夏でもエアコンが入っていなかったり、外気にそぐわない恰好をされている状況は、我慢しているわけではなく、そもそも「暑い」と自覚ができていない場合が多いようです。

エアコンが苦手な方も

本人に室温調整の必要性を理解してもらい、快適に過ごしてもらっている状況を表現

身体が冷えるからなどの理由で、エアコンを使いたくないと言われる方も多いですね。
かくいう私も、実は冷え性のため、エアコンが苦手です。エアコンを使用したくないと言われるお気持ち、とてもよくわかります。

でも今のこの夏の暑さは、室温調整をしないと命に関わるレベルになってきています。
冷え性については、靴下を履くとか、ひざ掛けを使うとか、別の方法で対策を講じて、まずは室温を下げて命を守ることを優先して欲しいと思います。

本人が言う事を聞いてくれない、という家族の愚痴もよく耳にします。
本人が単純にエアコンが嫌いという理由だけでなく、電気代節約のために使用しないという方もおられると聞きます。
各自色々思いはあるかと思いますが、命を守るために必要な行動だということを理解いただき、エアコンの使用をすすめていってほしいと思います。
具体的な行動として、室温が28度以下となっているかの確認、水分は1日この量は摂取するという目標値の設定をするなど、本人だけに任せず、まわりの人が少しずつ気にかけて、命を守る行動をしていってほしいと思います。

現場を管理する立場だから、見えること

管理職として、その時期ごとの搬送状況の変化には、敏感でいるように努めています。受け入れへのスムーズな対応と心構えのためです。
今年は、早い梅雨明けと梅雨明け後の強い日差しで、熱中症の搬送件数が増えるという予測でスタッフとは共有しています(年々増加傾向にはあるのですが)。冷却グッズも揃え、備えています。

さいごに

熱中症はその時々の体調不良や、内服等の影響で発症しやすいこともあるのですが、早めの対応で予防できるものです。
熱中症を発症させず、救急搬送に至らないように、「大丈夫」と言う高齢者ほど、実は大丈夫じゃないこともある状況も念頭においていただき、是非注意して過ごして欲しいと思います。
ご家族や近所の方に高齢者がいらっしゃる方は、ぜひ一度、室温と服装、それから水分摂取について、さりげなく気にかけてもらい、この夏を元気に、みんなで乗り切っていけたらと思います。

手軽に身体を冷やせるグッズなども活用し、熱中症対策として頂けると良いと思います。

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