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新しい職場で、ひとりで抱えていませんか

新しい職場に入って間もない頃。 先輩たちはみんな忙しそうで、声をかけるタイミングがつかめない。 「さっきも聞いたのに、また聞いたら嫌な顔をされるかな」 「こんなことも分からないのかと思われたくない」
そうやって質問を飲み込んで、分からないまま一人で仕事を進めていませんか。
私は病院で看護師の管理職をしています。 正直に書くと、これまで新しく入ってくれた方が、数か月で職場を去っていくのを何度か見送ってきました。 今日は、そんな私が「本当はこう伝えたかった」と思っていることを書いてみます。
入職してすぐに去っていった、ある新人さんのこと
先日、別の部署で、入職してまもない方が退職されました。
まだ患者さんのこともよく分からない段階で一人で処置を任され、できていなかったことを厳しく指摘されたそうです。その方は「指導が足りないことへの不安」と「職場への不信感」を訴えて、職場を去っていきました
私の部署で起きたことではありません。 でも、この話を聞いて、胸がぎゅっと痛みました。
人手が足りない中では、つい「早く一人で動いてほしい」と期待してしまう気持ちは、私もよく分かるからです。
私自身、これまで見送ってきた方たちに、同じような思いをさせていたのかもしれない。そう思わずにはいられません。
振り返って考えると、辞めていった人たちは「仕事ができない人」だったのではなく、**「頼れる人がいないまま、一人で抱えてしまった人」**だったのだと思います。
「聞けない空気」は、あなたのせいじゃない
だからまず、これを伝えたいです。
質問しづらい雰囲気があるなら、それはあなたの能力や性格のせいではありません。
十分に教わっていないことを一人で任されて、できなかったとしても、それはあなたの落ち度ではなく、指導の仕組みの問題です。
新人さんが遠慮してしまうのは、とても自然なことです。 多くの人が同じ不安を抱えています。あなただけではありません。
師長として、本当はこうしてほしかったこと
そのうえで、管理職の立場から「こうしてくれたら助かった」と思うことがあります。
「今、少しだけいいですか」と声をかけてみる
忙しそうに見えても、この一言があれば手を止められることは多いです。「少しだけ」と区切ってもらえると、先輩も応じやすくなります。
一度習ったことでも自信がなければ、「一人ではまだ不安です」と伝える
医療・介護の現場では、分からないまま進めることが一番怖いことです。「まだ一人ではできません」と伝えるのは、甘えではなく、患者さんや利用者さん、そしてあなた自身を守るための大切な判断です。
先輩に言いにくければ、管理職に言ってほしい
どうしても現場で言えないときは、管理職に直接伝えてください。私たち管理職は、その声を聞けてはじめて、指導の体制を見直すことができます。

それでも苦しいなら、環境を変えることも自分を守る手段です
それでも、学べる環境ではない、指導の体制がまったく機能していない。
そう感じることもあると思います。
そのときは、職場を変えることも、自分を守る立派な選択肢です。 医療・介護の職場は、指導体制も文化も本当にさまざまです。環境が変わるだけで、同じ人がのびのびと力を発揮できることもあります。
「すぐ辞めたら次がない」と一人で抱え込まず、医療・介護に特化した転職サービスで、職場の内情を聞いてみるだけでも気持ちが楽になるかもしれません。
まとめ ― あなたの「分からない」は、声にしていい
新人さんが去っていくたびに、「もっと声をかけていれば」と後悔してきました。
だからこそ、今は現場で小まめに声をかけることを意識しています。
でも、管理職がどれだけ気をつけても、届かないことはあります。
だからあなたも、どうか「分からない」「まだ不安です」を声にしてください。 それは迷惑ではなく、一緒に働く仲間として当たり前のことです。
管理職の立場から、指導する側として取り組んでいることはこちらの記事にまとめています。
👉 人手不足の医療現場での新人受け入れについて、現役管理職が語る今後の手段


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