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ケアマネの事件をきっかけに思い出した、一人で玄関を開ける怖さ

介護 ケアマネジャー

先日、埼玉でケアマネジャーの女性が、利用者様のご家族に殺害されるという痛ましい事件がありました。ニュースを知った時は、とうとうこんなことが起きてしまったと、胸がぎゅっと苦しくなってしまいました。

私がケアマネとして働いていた時には、幸い命の危険を感じるような出来事はありませんでした。
それでも、一人で他人の家に訪れることに、怖さを感じたことは幾度かありました。

介護の現場ではより近く感じたハラスメント

介護は、生活を支える仕事の為、支援する人との距離がより近い仕事だと思います。
だからなのか、私が働いていた頃から、クレームやハラスメントを見聞きすることは、珍しくありませんでした。
「ヘルパーさんのやり方が気に入らない」という家事援助に関するクレームは、日常茶飯事で聞かれましたし、ちょっとしたことに、激しくクレームを長々と言ってくる利用者様家族もいました。

対応に困っているケアマネジャー

私自身の経験


私自身の経験としては、セクハラ行動があるご家族が滞在する利用者様宅を、一人で訪問する機会があったことです。
実際、私がセクハラを受けることはありませんでしたが、事前に具体的なエピソードを聞かされた中で、そのご家族と至近距離で面談をするという過酷な状況。怖い気持ちと、かなりの緊張。その日はとても疲れた記憶があります。

他にも忘れられない経験はあります。
精神疾患のある利用者様宅を訪問した時のことです。
妄想もある方で、訪問時はいつもご家族が同席してくれていました。
しかし、その日はご家族が不在。利用者様本人が一人で対応してくれる形となりました。
訪問時から本人の表情はいつもよりこわばっています。面談中も問いかけに大して反応もしれくれ無い状態。面談は早々に切り上げることにし、最後にご家族宛ての手紙を用意しようと考え、ご本人にご家族宛ての手紙をことづけました。
すると、本人は受け取った手紙を突然私の目の前で破り捨て、無言のままこっちを見ているのです。
それ以上の行動は何もありませんでしたが、突然破り捨てるという行動にすごくゾッとしてしまい、取りあえず挨拶のみして、すぐに失礼させてもらいました。
その時のゾッとした気持ちは今でも鮮明に覚えています。

今回の事件を受けて

今回の事件後、自宅訪問に携わる人の安全を守る必要性が改めて叫ばれています。
二人体制での訪問をすすめる事も検討されていますが、介護の現場は深刻な人手不足。現実的な解決策にするには簡単ではないと感じています。

私がケアマネだった頃は、訪問系のサービスが入っている方は時間に合わせて訪問するようにしたりもしましたが、これも訪問系のサービスを利用していないと出来ない対策ですし、ケアマネの業務を実施する上でも、完璧な対策とは言えないと思います。
結局、「こうすべき」という正解がまだ見つかっていない、というのが今の私の実感です。
ただ、一人で他人の家の玄関を開けるという仕事の大変さを、これを機に少しでも多くの人と分かち合えたらと思っています。

未来への希望を託す様子を表現

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